森林破壊は大きな問題であり、カカオ産業にも存在します
森林破壊は大きな問題であり、カカオ産業にも存在します。大手チョコレート会社によるあまりにも少ないカカオの代金は、現代の奴隷のような労働や違法な児童労働の根本原因となっています。あまり知られていませんが、この搾取が原因で、一部の農家がより早い収穫を得るために、保護区の熱帯雨林で多収技術を作物に使用した結果、地域の林業に壊滅的な影響を与えることがあります。
私たちは、パートナー農場と協力してカカオの貧困と不平等に対処しつつ、森林破壊をやめるために直接的な対応もしています。自分たちがカカオ森林イニシアティブ(CFI)の一員でないことはわかっており、彼らがこれ以上成果をあげられないと言っているわけではありません。私たちにとっては、今が行動する時なのです。
私たちが今行っている取り組みです:
すべてのチョコレートを100%奴隷のような労働に頼らないものにするため、5つの調達原則(完全に追跡可能なカカオ豆、より高い買い取り価格、強い農家との協力、長期契約、生産性と品質の向上)を用いています。森林伐採を含めたカカオにまつわる問題の解決には、この方法が最良であり、他の企業もこの調達原則を取り入れるよう働きかけていきたいと思っています。
私たちには完全に追跡可能なカカオ豆があるため、農業協同組合のパートナーと一緒にカカオ農場のGPSマップを作ることができました。協同組合はGPSマッピングを使うことで、生産性を高めるために農場の規模を推定したり、農場の位置を特定したりして、熱帯雨林や国立公園などの保護区で農業が行われていないか確認できます。コートジボワールでは、すべてのパートナー農場がマッピングされています。ガーナについては、今後数ヶ月の間にマッピングを終えるよう努力しています。国立公園と保護区の位置データとカカオ農場のマッピングデータを比較しているので、保護区内に農場があるかを確認し、移転の支援が可能です。私たちのパートナー農場は今のところ保護地域はもちろん、緩衝地帯にもないのでリスクは低いはずです。今後の新規パートナー農場は契約初年度内にすべてマッピングして、契約当初から問題に対処できるようにします。
よくまとまった協同組合では、農家も一緒に強くなります。協同組合がメンバーのことを一番よく理解しており、サスティナビリティーについてメンバーの教育と指導ができるので、森林破壊に対処する上で私たちのパートナー農場は非常に重要です。認証審査を行っているため、一つのパートナー農場の違法行為が全員のリスクになるという点も大切です。
私たちの生産性と品質プログラムは、既存農場でカカオの生産を増やすことを目的としているため、熱帯雨林の保護区を農地にする必要性がないのです。私たちは、今ある農場に投資するための知識、教育、資金援助を提供しています。また、昨年の年次報告書によると、深刻な干ばつの影響を軽減するため、農家による約17,000本のシェードツリーの植樹を支援しました。シェードツリーは生物多様性を高めて生態系のバランスを回復し、その結果、害虫や化学物質を減らし、最終的に農家は時間とコストを節約できます。
影響を与えるような活動の詳細は、18年から19年のフェアトレード年次報告書をご覧ください。
やらなければいけないことはまだあります。
バリューチェーンのほんの一部のメンバーしかサポートしないことから、拘束力のないCFIのコミットメントはあまり進んでいません。サプライチェーンの責任を企業に負ってもらうには規制が必要です。企業には、森林破壊を減らし、カカオにまつわる不平等の根本原因である貧困の対処に貢献してもらわなければなりません。
みんなが団結してこそ、100%奴隷のような労働に頼らないチョコレートができるのです。私たちと真面目な友達になれば、今日から私たちを助けることができます。もし友達というのはまだ早いのであれば、変革を要求する請願書に署名してください!